褌の似合う政治家はいない

 「自民党に投票したことなんか滅多にないよ」と言ったら驚かれてしまった。今回は他にいなかったので民主の候補と比例区には元県知事が代表の党に入れた。珍しく自分の票が死に票にはならなかった。2票とも名前を書いた候補者が当選したなんて画期的な出来事だ。
 元県知事の人となりは兎も角、官僚と戦うには地方公務員との戦いに敗れたこの人しかいないし、他には誰もキャリアとの負け戦に褌一丁で乗り込んで華々しく討ち死にしようなんて思ってくれない。
 しかし、所詮政治家は当選してなんぼだし、実権をふるうには政権がなくては何もできない。政治は政策を競う場だけではなく、権力の争奪戦がメインであり、勝者にのみすべてが与えられる。
 だから、一個人には何もできないとわかっているけど、チマチマと官僚のアラでも掘り出してくれたらと淡い期待をかけている。