NFL 2008年シーズン開幕。WAS × NYG

 ワシントン・レッドソックス(WAS)とニューヨーク・ジャイアンツ(NYG)の開幕戦。
 
 両チームの差は歴然。攻守とも最前列のラインはNYGが押し勝っていた。NYGの思うがままの試合運びだった。
 
 しかし、NYGの攻撃は最初の2シリーズは完璧に近い内容だったのに、QBマニングのパスは徐々に精度が落ち、ギャンブル性の高い危険なパスが多くなる。
 
 一般的な評価では、WASの守備がフィットしたことで、NYGの攻撃を封じ込めたことになってはいるが、そのまま正直には信じられない。時折鋭い攻撃はいつでも得点をあげられることをNYGは常に見せつけていたように思う。
 
 つまり、余分な得点をあげなかった。NYGはセーフティ・リードを保つことだけに終始し、後はそこそこの攻撃でお茶を濁していた。WASの攻撃陣には余程の幸運が舞い込まない限り逆転できるだけの能力が不足しているのは明らかで、追い上げられて僅差になってから、NYGが再度突き放すことはどうみても容易だった。NYGの守備にも最後まで余裕がありすぎた。
 そこまでに一方的な試合のように私の目には映った。

 NYGの戦略としては、必要以上に他チームに手の内を曝さないで、怪我人がでるような危険なプレイを出来るだけ避けることが、後半の課題ではなかったかと穿つ。後半のNYGは実力を半分も出さなかったと思う。それが得点の仕方に現れているのだろう。
 
 決して、NYGに騙されてはいけない。