砂中霧中夢中

 4月30日日曜日は久しぶりに夢を見た。
 
 いや、夢ではないのかも知れない。
 体ごと砂の中に埋もれて、喉の奥にまで砂まみれになって、手足をばたつかせて、助けを求めようもなくもがいていた。
 喉が異常にいがらっぽくヒリヒリして目が覚めた。夢ではなかった。現実だった。
 寝ている間に空中の砂を吸い込みすぎて、喉をやられた。
 
 最初の3日間は水鼻が止まらず、ティッシュを握りしめていた。それから咳き込むようになった。
 昨日は一日中だるくって夕方に寝込んでしまった。完全に風邪だ。
 花粉症でもないのに、気管支炎を患った。気管支の線毛細胞が砂の多さに悲鳴を上げている。