明後日の一昨昨昨日

 最近凝っているのが、Snowball Earth ー全地球凍結ーだ。NHKスペシャルのDVDを買って勉強したりしている。地球の歴史、その生物の歴史において驚異的なDay After Tommorowが実際にあったらしい。生物の進化は急激な環境の変化に刺激されて、全方位に爆発的に集中的に突然変異すると言う所が特に気に入っている。

Wikipediaによる一節。

その後、大気が窒素と二酸化炭素から構成されたので、スノーボールアースは青くありませんでした。今地球が青く見えるのは酸素の働きだからです。当時のスノーボールアースは恐らく窒素大気を持つタイタン (衛星)(土星の衛星)か、あるいは分厚い氷が海洋に浮かぶエウロパ木星の衛星)のように見えた事でしょう。

  1. 全地球凍結前夜、メタン菌の活動で地球はメタンガスで覆われ、その温室効果で地球は温暖だった。
  2. 光合成物質が増えて酸素を供出し、メタンガスを分解。温室効果が薄れる。
  3. 地球は数百年単位で急激に冷えて赤道直下でも千メートルの厚い氷に覆われる。
  4. Snowball Earth全地球凍結
  5. 単細胞が主だった生物は95%以上が死滅し、火山の周辺でわずかに生き残る。
  6. 2〜3億年後、火山活動で排出され続けていた二酸化炭素温室効果で再び地球は熱くなる。
  7. 氷が融けると同時にハイパーハリケーンが荒れまくり、長年利用されずに蓄積された海底の栄養素が混合される。
  8. 光合成物質が盛んに活躍して、2%程度だった地球の酸素濃度が20%にまで増えて、現在の大気バランスが形成される。
  9. 単細胞生物は酸化という酸素の脅威にさらされ、保身のためにアミノ酸、コラーゲンなどを生成。
  10. 苦節何億年・・・耐えに耐えた単細胞生物は急激に進化し、大きなものでは長さ1mを超えるエディアカラ生物群と呼ばれる大型動物が出現する。
  • それは、46億年の地球の歴史において、6億年前のことだった。(それ以前の約22億年前頃にも全地球凍結があったとされている。)

 この複雑なメカニズムに驚かされる全地球凍結は多数の地質学的証拠から推論されて、最近仮説から定説になりつつある。だから、まだ大半の人は学校でも習っていなくて知らないと思う。先日読んだ『世界でいちばん美しい物語―宇宙と生命と人類の誕生』でもまだ解説されていない。
 
 個人的な太古の昔に少し囓ったことのある心理学は人間の一部分、複雑な心理の片隅しか扱わないのが不満で、いつしか離れていった。しかし、地球の歴史だって、そこら辺に転がっている小石から究明されていくわけだし、同じ理屈で、心の断片を少しずつ追求いていけばいつか人間の真の姿に近づけるかも知れないなと最近やっと思い直した。