イブの夜になぜ舞い上がる!

 クリスマス・イブがなぜ知らない間に恋人たちの夜になってしまったのか。
 
 アメリカではこの時期にテレビでは心温まるクリスマス・ストーリーが制作され、WOWOWが12月の毎土曜日に流している。テレビ・ドラマとはいえ、秀作が多く、毎年見逃さないようにしている。
 
 このドラマを見ていれば、クリスマスは基本的にはファミリーの為であり、恋人たちのためだけではないことがよくわかる。しかし、最近では恋人たちと子供のための夜になってしまった。神に感謝もしないクリスマスは無意味だ。クリスマスだからといっても騒がない。もらい物のもらい物のクリスマス・ケーキを食べさせられたが、進んで食べたいとは思わない。
 
 しかも、今年は、ここ数日の記録的な積雪が真っ黒に染まったダーク・ホワイト・クリスマスを迎えている。雪でいつも以上に疲れが蓄積している。浮かれ気分の軽はずみな週末ではなく、静かな清夜で心身共に癒したい所だ。ボクのサンタが夢の中にそっと訪れて幸せな気分にしてくれると、とても嬉しいのだが・・・。
 
 
 我が家の前の道を数キロ北へ走ると、138タワーパークがあり、24日は夜の8時から10分間だけ打ち上げ花火が見られる。この公園は犬の散歩にいつも行く場所だ。花火を遠くからでも見ようかと30分前に向かうが、案の定、大分手前で車は動かない。誰しも考えることは同じだ。10分間だけのショーなのに、夏の花火大会並みの渋滞である。
 
http://www.kisosansenkoen.go.jp/~tower138/m138goannai.html 

 横道に逸れて、東海北陸自動車道に入る。この高速道路の川島PAは新しい試みとして、河川環境楽園などの一般の公園施設と合体している。そして、138タワーパークとは木曽川を挟んで北へ2km弱。花火を見るには悪くないロケーションなのだが、間に高架の高速道路本体があり半分以上視界を塞いでしまう。
 
http://www.kisosansenkoen.go.jp/~kasenkankyou/mkasengoannai.html 
 
 しかし、この公園のオアシスパークにはオアシスホイールがある。
 そう、それは観覧車。花火の始まる直前に乗り込み、たっぷり花火を暖房の効いたゴンドラから見ることが出来た。少し遠いが、花火が手前の木曽川に映って、他所では見ることの出来ない景色である。
 
 対して混んでいなかったから、観覧車から身近に花火を見るという発想は一般的ではなかったようだが、前も後ろも花火があることも知らないイチャついてばかりの馬鹿な恋人たちだった。
 
 そうだ、来年にはこの企画を恋人たちに売り込もう。