好みの問題だけど

  • どうもな・・と思う。

 わたしはとてつもなく非道い音痴である。だから、音楽について語る資格はまったくないのだが、残念なことに音楽を聴くことが出来る。
 この音痴であることの悲哀は、音楽を奏でられる人には決してわからない。もし暇があり十分に整理が出来たら音痴であることの悲劇のもろもろを書き綴りたい。きっと分厚い本ができあがるだろう。誰も読みたがらないだろうが、濡れ落ち葉の壮大な計画のひとつである。
 

  • でも、と思う。

 小林克也さんの名古屋ローカル番組ZIP HOT 100が無くなるそうだ。先日、この番組である歌手を「日本で尊敬できる数少ない歌手のひとり」と紹介されていた。小林克也さんの好きな歌手のすべてを知らないので、ここでは名指しされた特定のひとりの歌手のお名前を出すのは止めておくが、そのお言葉を聞いた時私も心の中でヤンヤと喝采をあげていた。本物の歌手と呼べる人の少なさを日頃から感じていたからだ。
 こんなところで私と同列にして小林克也さんを引き合いに出すと怒られるだろうな。知る所じゃないけど。
 

  • だよな、と思う。

 日本の歌い手さんって大半は素人じゃないだろうか? たまに好きな人がいるけど。
 アイドルが下手なのは当たり前として、特に最近のようにストリート・ミュージシャン出身が幅を効かすようになって、ますます素人臭くなっている。彼らはどれだけ売れたって、結局素人のままやんけ。
 発声の歌い方からして曲の作り方まで、基礎をちゃんと勉強して出直せと言いたくなる。ヒット曲多数の有名な年配の方でもついついイチャモンつけたくなる。
 売れる歌作りが出来ても、本物の歌を作って歌える人はほとんどない。
 上手い下手じゃなく、心に届くことが一番大切だけど、叫べば届くというものではない。大声を張り上げて騒ぐなと怒鳴り返したい。声も出ていない癖に。
 まあ、個人的に好きでないだけなんだけど。
 

  • てへ、と思う。

 前にも言ったように自他共に認めるとてつもなく非道い天然音痴なので模範を示して本当の歌を披露できないのがとても残念だ。
 
 蛇足ながら、演歌は歌ではなく浪曲の流れをくむものと勝手に分類している。